それから六ヶ月目のこと、天使ガブリエルは、ガリラヤのナザレという名の町へ、神から遣わされた。 ダビデの家系のヨセフという男と結婚する筈になっている乙女のところへ。 その乙女の名はマリアム。
天使はマリアムに近づいて言った。「シャローム、おめでとう。主なる神はあなたと共にいます」
(聖書 ルカによる福音書1章26-28節 )
「シャローム」という挨拶は、日常的な挨拶に使われていますが、もともとは(神様の)「平和」あるいは「平安」(があなたと共にあるように)という意味です。 ここで語られる「平和」とは、単に「戦争状態でない」とか「戦いが行われていない」という、見せかけの平和ではなく、魂から安らげる平和の状態を意味します。 もっと言うなら、差別や虐げ、いじめ、搾取、貧困のない状態を指します。
「クリスマスって、何?」という問への解答がここにあると思います。マリアム(ルカ福音書は、「マリヤ」ではなくて、ヘブライ名で記しています) は、天使の挨拶が何を意味しているか、意味が理解できずに、心の中でその言葉を反復していました。あなたも、この言葉を受け止めてみませんか。
「シャローム、おめでとう。主なる神はあなたと共にいます」