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クリスマスに寄せて

私はスイスのウスターという田舎の町で数年間を過しました。日本に帰ってきて感じたことは、 クリスマスがずいぶん派手でにぎやかなことです。
 田舎のウスターの町だけでなく、大都会のチューリッヒでもクリスマスはとても静かです。 アドベントに入っても、商店街にジングルベルなど、クリスマスの音楽が大きな音で流れることはありませんし、派手に電飾されたクリスマス・ツリーなどはありません。 「クリスマス・セール」などはありますが、アメリカから渡って来た、商業主義的なクリスマスとは一味違います。

 各家庭には「ヴァイナッハッバウム」と呼ばれる、控えめで自然な感触を大切にしたツリーが飾られます。 商店のショーウインドウには、写真のような降誕劇のジオラマ、クリッペとかクレッシュと呼ばれるものがさりげなく飾られています。

 ホテルなどで派手で豪華なディナー・パーティーなどはありません。

 そのかわり、家族や隣近所を大切にしたクリスマスが祝われます。 聖夜には教会に家族そろって行き、イエス・キリストの降誕を祝います。ここで聖家族を迎え、わたしたちもその家族のような思いで過します・・・・・・・ そう、教会は「神様の家」です。皆ここに「帰る」のです。・・・・・・あなたも教会に「帰って」みませんか。