教会紹介

創立1878年11月6日

名古屋中央教会の創立は1878年と伝えられています。
アメリカのメソヂスト監督教会によって愛知県の伝道が始まり、当初は民家を借りての集会でしたが、米国のミッションから資金を得て、10年後の1889年10月現在地に木造の教会が建てられました。

当時この場所は麦畑で、周りには寺が多く、町外れだったようです。「こんな辺鄙な地所を買うのか」と、ひともめあったそうですが、鉄道も走り始め、これからきっと発展するという希望があったのでしょう。現在では名古屋の都心になってしまいました。
初代会堂の建築と前後して教会の南側には県の議事堂もたち、新しい時代の息吹がありました。
当時は西欧風の建物が珍しく、新聞にも紹介され、連日遠くから物見高い見物客が訪れて、名古屋の名所の一つだったそうです。

2代目の教会

1928年に教会堂を改築しました。
中部地方教会初の耐震耐火の鉄筋コンクリート3階建で、当時の工費1万8千円でした。
1945年3月の名古屋大空襲により会堂は焼失しましたが、その後、数度の工事を経て、1950年に教会堂は復興しました。

現在の教会

1971年に改築し、現在の教会堂が建てられました。
同年12月5日に献堂式が行われました。
その後、私たちの長年の夢をかなえるべく「E&P計画」により、1992年にエレベーターを、1993年にパイプオルガンを設置することができました。

久屋町の由来

明治生命ビルから教会と久屋大通とテレビ塔を写しました。100メートル道路として全国的に有名な「久屋大通」ですが、「名古屋市東区久屋町」には教会しかありません。なぜかといえば、町名変更で、ここしか残らなかったのです。

 久屋町は南外堀町の南、武平町筋の西、廣小路筋の北、關鍛治屋町筋の東に位し、一丁目より八丁目まで有り、京町筋、傳馬町筋によりて三断せらる、清洲越の町にして、京町筋より杉ノ町筋まで僅かに二箇町なり、寛文五年(1665)の宗門帳に依れば、清洲より當町へ引越したるものは、僅かに六七戸なりき、但し清洲の何町より来たりしや詳ならず、蓬州舊勝録に「町代禮銭二貫六百四拾八文」とあり、舊記には「屋敷六十八軒役、並人足二人役、云々」と見えたり、
 初め干物町と號す、(尾張名陽には「今も一丁目に干物商ふ店多く云々」とあり)義直(藩主・徳川義直公=家康の九男、1607~1650在任)通行の所、町の名を尋ねられ、以来は久屋町と呼べとの命あり、依りて今の名に改む
~「名古屋市史」 大正五年 名古屋市役所發行 より

町が出来たときは6~7軒という、ちょっと寂しい町だったのですね。藩侯じきじきの御命名という由緒ある名前、大切にしたいですね。

礼拝堂

2階礼拝堂の様子です。
毎週日曜日の朝10時半より主日礼拝を行っています。
礼拝堂には、ドイツ製のパイプ・オルガンが設置しています。
アドベント~クリスマスには、青年会が作成したステンド・グラスが飾られ、お祝いムードを高めます。

パイプオルガン

当教会のオルガンは、1993年に設置されたもので、974本(木製54本、金属製920本)のパイプで構成される本格的なパイプオルガンです。メーカーは、愛知県芸術劇場のコンサートホールにあるオルガンと同じく、ドイツベルリンの「カール・シュッケ社」というところです。
2段の手鍵盤+足鍵盤(ペダル鍵盤ともいう)と15本のストップを駆使して礼拝にふさわしい美しい音楽を奏でることが出来ます。オルガンの分類では、トラッカータイプといわれるもので、オルガンの仕掛けの全てが機械的な結合によるものとなっていて、「ふいご」に空気を送るためのファンモータと演奏台の照明以外は電気を一切使わないのです。
トラッカータイプには、鍵盤を押したときの押し具合がパイプの空気開閉弁に直接繋がっている為、演奏家による細かい音楽表現が可能になるという特徴があります。
 クリスマスや、イースター(復活節)には、このオルガンを使って「ヌーンサービス」という、オルガンの音楽を中心とした「お昼の小礼拝」があります。誰でも自由に入れるので、一度お聞きになってみてはいかがでしょうか。 

教会の鐘

この鐘は米国シンシナチで1898年に鋳造され、当初西尾教会にあったものを譲り受け、 1916年以降名古屋中央教会で栄の町に礼拝の開始や、結婚式の開始などを告げています。
昔は手で鳴らしていましたが、現会堂になってからは機械式です。とはいえ、人間がスイッチを押すので、正確な時刻にはなりません。
現在は建物が建て込み、環境騒音が大きくなりましたが、矢場町近辺までは聞こえていたそうです。
それで近隣の人は「教会の鐘が鳴ったから何時だ」と感じ取っていたそうです。

壁画

教会堂の玄関のエントランスホールには、大理石で作られたモザイク壁画があります。
「三位一体・キリストの系図」と題され、聖書に示されている、「神、御子、聖霊」を表現しています。
素材である大理石は、イタリア、フランス、スウェーデン、ベルギー、ギリシャ、アンゴラ、韓国、中国等の外国産と日本各地の石をできる限り広く使用しています。
音楽の四部合唱の如く、一つずつの石がそれぞれ自己主張するのではなく、お互いに響き合って一つの効果を生み出しています。

やさしさマーク

ご存じですか? 「やさしさマーク」  福祉環境整備の表示板です。
「愛知県 人にやさしい街づくりの推進に関する条例」で定める整備基準を満たした建築物に交付される物で、
障害者対応エレベーターと車いす使用者対応トイレが設置され、高齢者や障害者の利用に配慮した建築物に与えられます。
私たちは全ての人に開かれた教会を目指しています。

エレベーター、自動ドア、スロープ、身障者用トイレを設置ています。
車椅子も用意してありますので、ご自由にご使用いただけます。

緊急用AEDを設置しました。必要な際はいつでもお声掛けください。